全世界に張り巡らされたWEB
家の掃除を怠ると、知らない内に天井や部屋の隅にクモの巣が張っていることがあります。「いつの間にこんなクモの巣が出来たのだろう」。こんな風に思うことを、みなさまも一度は経験されているのではないでしょうか。そして、人知れず立派に張られたことを感心することもあるでしょう。
ところで、20世紀になり、ウェブという言葉が生まれました。正確には、「WEB」と表記されます。今さらWEBの説明をすることは、当たり前すぎて憚られますが、ざっくり言いますと、ネット上にある「文書」から、別の「文書」に移動するためのシステムをいいます。WEBという言葉の由来は、「クモの巣のように張り巡らされた」という意味があります(「クモの巣」は、英語で“spiderweb”と言います)。当たり前のように利用していた私たちは、このWEBが世界の隅々にまで張り巡らされることに気付いたのはいつでしょうか。新星の如く現れたコミュニティツールは、掃除を怠ったほんの一瞬の間に、全世界を蜘蛛の巣で張り巡らせることに成功しました。この科学力の進化スピードと、人間がそれを受け入れることが、私にはとても神秘的なことであるように思えます。
現代の私たちの生活は、WEBがなければ成り立ちません。気付けば存在していたWEBは、神秘的な力を使うように、まだまだ進化しています。いつも、何の気にとめずパソコンの電源を入れる際には、私たちが知らない内に驚異的な速度で発達した「クモの巣」のことを想像してください。とてもスケールが大きい、と感じるのではないでしょうか。
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